日時:2019年11月5日(火)8:40-10:20
場所:金沢市立金石町小学校
対象:4年生2学級 44名
小学校でのワークショップは回を重ねるごとにそれぞれの小学校の特徴がパフォーマンスに表れていてとても興味深い。金石町小学校でのワークショップは4校目で、アンディは修正を加えながらよりよいものに、ベッキーもそれに応じたサポートに入る。図工と英語をミックスした授業として紹介され、普段とは違う図工に子ども達もわくわくしていた。金沢の中でも海に近い小学校であるため、子どもたちも海を自然と意識しているようだ。

今回は美容師の1日についてみんなで話し合ったが、バスから見える風景として真っ先に出てきたのが海だった。アンディは海という意見に対して「海に浮かぶ船をやってみて」とうまく展開させていた。担当になった男の子たちは上手く表現し、パフォーマンスの際にはアンディから「船が浮いている様子を表現するために、身体を揺らしてとてもいい」とコメントをもらっていた。この学年は地域学習で金石港の近海を船でまわったことがあり、その体験が自然と思い起こされたのではないだろうか。

最後の振り返りの際に50年後の金沢について、子どものイメージを聞いてみると大半はよくなっているという。その一方で、悪くなっている子どもの意見は共通して、環境問題やごみの埋め立てといった自然環境に対する懸念だった。金石は金沢のなかでも自然、とりわけ海を身近に感じている。自然と技術、ともに考えていく重要性に改めて気づかされた。

児童の声
「こんな体験ができるとは思わなかったです。家族にも、この体験のことをたくさん話して未来について、もう少し考えてみようかなと思いました」
「貴重な体験ありがとうございました。図工などの授業でお手本にさせてもらいます。」
他の小学校の児童の声
「未来の50年後はいろいろ便利なものがふえて悪い社会になるかもしれないのがわかりました。」
「このべん強の前は、はやくみらいになってほしいなどと思っていたけど50年後のくらしは、もしロボットがいたら楽だしいいけど人との関わりがなくなるのはいやだなっと思いました。」
「やっぱり50年後でも人と関わりあうことは大切だなと思いました。」
「絵画などを書くアーティストはすごいと思っていたけどパフォーマンスをするアーティストの方が、みんなが考えないことを考えていてとてもすごいと思いました。いい経験ができてよかったです。」
文:岡田優太
写真:中川暁文