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「LOOKOUT/金沢未来展望」事前調査を振り返って

アンディとベッキーの金沢滞在最終日は、振り返りミーティングを行い、ワークショップやロケハンの成果を確認したのち、来年の「LOOKOUT/金沢未来展望」に向けて準備しておくべきこと、スケジュール等について話し合った。LOOKOUTはカナザワ・フリンジ2019-2020のプロジェクトとして動き始めているため、今回のアンディとベッキーの金沢滞在も来年のプロジェクトを視野に入れたものとなっていた。小学生とのワークショップでのきっかけづくり、まちづくりスペシャリストとのつながり醸成、オープンまるびぃでの周知拡大、そしてロケハン等の具体的な準備調査。彼らの経験知を金沢にただ取り入れるのではなく、金沢独自の視点を加えるために様々な工夫が必要であることが今回のワークショップや様々なスペシャリストとの交流から理解し得た。LOOKOUTというある種、普遍的なプロジェクトをいかに金沢の問題として捉えて、多様な人びとに共有していくことができるのか。特に今回は、各メンバーがそれぞれ模索しながら、こうじゃないか?こうなっていくのかな?と試行錯誤のもとで取り組んでいる様子が感じられた。


アンディとベッキーはワークショップにおいて子どもたちが重要視している問題、金沢に対して考えていること等、理解が深まっただけでなく、イギリスとの違いも認識したのではないかと思う。実際に、自分もなかなか金沢の子どもたちとリアルな会話をする機会がないため、貴重な経験に立ち会うことができた。身近な問題から抽象度の高い問いへと繋げていくアプローチは、さすが経験値の高さがなせる業のように思う。教育現場でも具体から抽象へのアプローチは説明や指導の流れとして意識しなければならない。来年は、より少人数の子どもとのワークショップやパフォーマンスになるため、子どものサポートやメンタル面にも気を配る必要があるだろう。アンディとベッキーだけではなく、他のサポート役の大人もそれぞれの役割において尽力しながら協働することが重要となり得る。自分もドキュメンテーションの役割として、子どもの様子や変化、ワークショップを経るごとによって変わりゆく思考など、芸術活動を通しての変化を捉えていけたらいいなと思う。



文:岡田優太

写真提供:金沢市