オープンまるびぃ2019「LOOKOUT/金沢未来展望」公開サーヴェイ(調査)


日時:2019年11月3日(日)15:00-15:45, 16:30-17:15

イベント名:オープンまるびぃ2019「LOOKOUT/金沢未来展望」公開サーヴェイ(調査)

会場:金沢21世紀美術館 シアター21


「LOOKOUT/金沢未来展望」公開サーヴェイ(調査)は、11月3日の市民美術の日に合わせて、一般向けに開催されたイベントで、金沢の50年後について考えるクイズワークを2回実施した。アンディが参加者に質問し、ベッキーが人数や意見交換の記録をとる。テレビのクイズ番組をイメージしたもので、セットもテレビ局のスタジオのようにアレンジ、大きなビデオカメラ2台で調査の様子を撮影し、シアターの外に設置したモニターにも映し出した。



クイズワークの流れは、小学校でのクイズワークと同様に、金沢の50年後について2択の質問に答えてもらう。参加者が二手に分かれたのち、それぞれの意見をアンディが聞いてまわる。時にはアンディがさらに質問をして、より深く参加者の意見を聞きだすこともあった。前半と後半にクイズワークが3問ずつ出され、金沢の規模や騒がしさといった街の変化や美術館の様子などを参加者に回答してもらった。クイズワークの途中、暗転して雰囲気ががらりと変わると、参加者はアンディが作成した50年後の金沢を想起するような詩的な文章に目を奪われた。シアターから美術館、そして金沢の街の風景へと視点が広がり、50年後の様子が徐々に明らかになってくる。文章に合わせて、自転車の通り過ぎていく音、鳥のさえずりが聞こえ、今まさにシアターに50年後の世界が広がっているようだった。アンディの想起する50年後の美術館や金沢の街は、気候変動と共に生活が一変しているような感覚を覚えた。



参加者の人数は、1回目が20人、2回目が7人で、どちらも観光で金沢に来た参加者もいれば、美術館のスタッフやボランティア経験のある方、そして少人数ではあったが金沢在住の方もいらした。観光で金沢を訪れてこのイベントを知り参加した人は、50年後も出身県にいると答え、金沢については観光目線での捉え方で人数が増えすぎることへの懸念を示していた。一方、金沢在住の参加者は金沢の町屋や伝統文化について語り、金沢の独自性を意識していた。また、金沢に来る人々の変化についても触れられ、北陸新幹線開通後の急激な変化は金沢に住んでいる人々にとって大きなトピックのようだ。50年後、金沢21世紀美術館が存在していないと答えたのは全体のなかで2名、公園になっていると想像する人、収蔵品が増えて移築されていると想像する人がいた。50年後も美術館が存在していると答えた人のなかで、4人は200年も存在し続けると答えていた。50年後の金沢については全体的に肯定的なイメージが多かったが、悪くなると答えた参加者は気候変動による影響を懸念していた。



振り返りの際にアンディは、海外の他の都市で同様の質問をした場合に見られる街への批判的な意見と比べて、金沢の街を肯定的に捉えている意見が多く感じられ、他の都市での反応と金沢での反応の違いが「印象に残った」とコメントしていた。小学校でのクイズワークでは、技術革新を想像するような意見が多かったが、一般向けのイベントではより現実的な意見が多く、50年という時間感覚がこどもと大人で違うような気がした。


文:岡田優太

写真:石川幸史

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